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ビブリア古書堂の事件手帖⑤ [小説]

やっとのことでビブリア古書堂の事件手帖5巻、読了しました。

わたし的に、この本はちょうどこの時期に読んで良かったなと。
その理由というのは、まず舞台の季節と現在がちょうど5月だったこと。
それから、取り上げられてる作品が最近の出来事とリンクしたこと。

話の中で、手塚治虫の「ブラック・ジャック」が取り上げられました。
もちろん、私も手塚治虫の漫画は読んだことありますけど、
マニアって感じでもないので、読んだ後はぼんやり話を覚えている程度です。
ビブリアの栞子さんによって語られる、手塚治虫の凄さに驚きました。
そりゃ、作品読んだことあるけど、いつ連載されてたとか考えたことなかったです。
人気作品をいくつも同時に連載していたというのがびっくりでした。
更に、手塚治虫は完璧主義で、出来上がった作品を手直すことが多々あったそうだし、
単行本に収録する話も自分が選んで、収録されないものもあったとか。
漫画家さんの大変さみたいなものは、いろいろなメディアで紹介されたりするから、
なんとなくは知ってるけど、連載を複数同時にっていうのは人間離れした偉業ですね。
最近のニュースで、手塚治虫の原稿が鍵のかかった机の引き出しから出てきたとありましたよね。
それを見た時に、忙しくても常に最高を目指して描き直す姿勢が凄いなと。

それから、寺山修司の「われに五月を」も話に出てきました。
タイトルに五月とあるので、季節感もばっちりですが、
その作品集の中の「五月の詩」を栞子さんが暗唱します。

二十才 僕は五月に誕生した

で始まり、この言葉で終わる、自分の若さと五月のキラキラした瑞々しさが溢れる詩です。
栞子さんの解説で、この詩を作った頃の寺山修司はネフローゼという内臓疾患で
入院中だったそうです。
詩の内容とは全くそぐわない状況だったけれど、そういう時だからこそ想像力を働かせて
この詩を作ったのではないかと、栞子さんは推察します。
それは、寺山修司が後に書いた戯曲で
「どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできないだろう」
って書いているところから推察したようです。

"想像力より高く飛ぶことは出来ないだろう"という言葉を読んで浮かんできた映像がありました。
先日の金色のコルダ Blue♪Skyです。
演奏中、白鳥?が飛んで空に向かって高く、高く飛んで行くんですが、
最終的にみんな宇宙に行ってしまったあのシーンです。
演奏を聴いて想像力が働いたからの描写ですよね。
うん、うん、なるほど!と一人、勝手に関連性を見つけて喜んでしまいました。(^_^;)

ビブリアは、本好きには堪らない知識の宝庫で、更に本を読みたくなりますな~。
栞子さんの知識は、怖いくらいマニアックですが、常に本に囲まれた生活は羨ましいです。
ミステリー好きの私には、色々な謎を解決していく所も気に入ってます。

そういえば、アニメ「僕らはみんな河合荘」の河合律(CV:花澤香奈さん)も本大好き少女ですよね。
このアニメ、ときおり下ネタ入るけど、話はとってもピュアな感じがして、
すっかりお気に入りになってしまいました。
小学生の女の子が友達と仲直りする話とか、普通にいい話だったし。
そして、男主人公の周りに女子が沢山いる話って、往々にして周りの女子が主人公を好きになって、
ごちゃごちゃするんだけど、この作品は宇佐くんが律ちゃんに一筋だし、
周りの女子は癖ありすぎだし、邪魔してくるけど、別に主人公を好きってわけじゃないし、
ハーレムアニメじゃなかったので良かったわ~と。
そういうやつで、最後まで見れなかった作品がちょこちょこあるので、これは良作ですね!


話がアニメになってしまった(;´∀`)
今は、0能者ミナト7巻読んでて、その次に黒バス小説5巻にしようかと予定してます。
黒バスの小説は、ページ数少ない割に値段が高いな・・・なんて思ってしまいますが、
気になってた虹村君が出てきたし、本の間に虹村君のカードが入ってたので、納得しときます。
あと、火神君とかがアメリカ行ってたからか、よくアメリカでの昔の話とか出てくるんですが、
なんでだろう、あんまり読みたくないっていうか、どうでもいいかなと思ってしまう(^_^;)
いや、読みたい人もいるんだろうけど、私はどうでもいい。
なんだろう、鼻につく感じがしちゃって。
ま、読んでからまた書きます。

最近、色々とストレス溜まることがあるので、読書してる時だけは忘れられて幸せですわ~
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